奇妙な体験




        夜更かしした夜。
        草木も眠る丑三つ時も軽く過ぎてた。
        そろそろ寝ようかと布団に入る。
        外から妙な音がする・・
        そういえば、さっきからその音はどこからか聞こえていた。
        そのうち消えるだろうと思ってた音はその後もずっと聞こえる。
        一体何の音だろう・・
        今まで聞いたこともない、妙な音である。
        不安を煽る音、落ち着かない・・
        
        段々、音の正体を確かめたくなる。
        部屋の窓を開けてみる。
        音は、家の前の小学校の向こうから聞こえる。
        正体がわからないので気持ち悪さがどんどん増す。
        
        隣でスヤスヤ寝るロバさんを起こす。
        突然起こされたロバは何事かという顔。
        あの音が聞こえないかと聞くと、聞こえないと言う。
        そんなはずない、ちゃんと聞いてと言うと
        寝ぼけた頭も正常に機能したのか、外に出て確かめる気になったらしい。
        私もその後を追う。
        真っ暗な中、いかにも部屋着姿の2人が外でウロウロ。
        誰かに会うと、一体何事かと思われるだろな・・
        そんなことを思いつつも、音は相変わらず聞こえる。
        なんとなく小学校の向こう辺り・・

        原因のわからない音を眺めててもしかたないので帰ろうとした時
        家の前で、いつも配達のえらく早い新聞配達の人にちょうど出くわす。
        ロバさん、軽く、こんばんわと挨拶。
        こんな夜中にこの夫婦は一体何してる?と思っただろう・・
        怪しい、2人。

        音の正体はわからないけど、寝る事にする。
        ロバは新聞を読む事にしたらしくベッドには来ない。
        しばらくすると、あの音はいつの間にか聞こえて来ないのに気付く。
        少しうつらうつらした頃・・
        布団の足元辺りをモソモソと何かが歩きまわる感じがする。
        うちには猫も居ないし、今自分だけがここに居る。
        布団をフワッフワッと踏みしめてる感触が伝わって来る。
        わっ・・ 何これ・・ うぅ~ 気持ち悪い・・・
        見たくない、ギュっと目をつむる。
        胸の上で組んでた腕を動かそうとするけど、軽く金縛りみたいに動かない。
        こんな時、ごめんなさいと言えばいいという少し齧った知識を使ってみる。
        でも・・ 足元の何かは消えない。
        こうなったら・・
        動きづらい手をうぅーんと振りほどいて
        あっち行けーーーッと念じて
        ありとあらゆるモノにお願いをする。
        その間も目はギュっとつむったまま。
        目を閉じれば何も見えないはずなのに、うっすらと瞼を通して透過して見える。
        部屋の中の、天井の感じと・・
        み、見たくないのに、何で・・
        心の中で悶々と格闘してる内、いつの間にか足元の何かの感触も消える。
        でも、透過して見える瞼はその後しばらくそのまま。

        だいぶ時間が経って、恐る恐る薄目を開けて見る。
        そこには何も居ない。

        あれは一体何だったんだろ?
        こんな体験は始めて。
        気持ち悪いのだけど、さほどその正体に対して悪いモノを感じなかった。
        ほんとに、何だったんだろ・・
        奇妙な一夜だった。





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by momo5r | 2013-09-28 13:40 | ゆるりと

シンプルな心で暮らしたい           ☆ さくら