酔っ払いとペテン師







   子どもの頃。
   うちの家には色んな大人の人が出入りしてた。
   子ども心にも、貧しくて狭い家なのに。
   社交的な父だったからなのか。
   馬が合えば、すぐに長年の知り合いのようになれる人だったと思う。

   そんな父のもとに
   いつも酔っぱらって家に来る近所のおじさんが居た。
   自分んちで一杯引っかけてフラフラとやってくる感じの。
   いつもフラフラ歩いてるので、よく溝とかに落ちたり
   あちこちで転んだり、骨折したり。
   今から思う、奥さんにとっておじさんは心配の種だったんじゃないかな・・

   酔っぱらって来て話をするのでおじさんの話はいつも堂々巡り。
   あれ、さっきその話聞いたな?
   同じ話を繰り返し話してると、子ども心にも思ってた。
   なので、酔っ払いってこんな風になるんだと教えられる。
   酔っぱらうとしつこいなと思ったりする。

   でも、なぜかこのおじさんのことは嫌いではなかった。
   どこか浮世離れして飄々と生きてる感じ。
   父もそういう人だったので2人はお互いどこか馬が合ったんだろと思う。
   大人になって思う・・
   おじさんは、お人よしで優しい心根の持ち主で
   十分大人なのに、珍しく、邪気が感じられない人。
   子どもなりに何かそういうものを感じていたのかもしれない。
   そうそう、猫を可愛がりよく世話をしてた。

   霊感もあり、よく不思議な話をしてた。
   それが面白いの。
   好きだったな、そういう話を聞くの。
   デザイン画を描いたの見せてくれたり。(すごく巧い)
   若い頃はアコーディオンを弾いたり。
   ある時は個展を開いたり。
   普段の酔っぱらってるおじさんからは想像できないほど。
   たぶん、芸術的なセンスを持ち合わせてる人だったんだと思う。
   そのおじさんももう亡くなってしまったので
   そういうこと、見たり聞いたりすることもなくなってしまった。

   あ・・ 追記です。
   なんでこのおじさんのことを今日は書こうと思ったのか・・
   記憶を手繰れば、おじさんの命日は確か今の時期・・
   なんか不思議なものを感じてます。







   

f0031722_11422605.gif




   この話に付随する話・・・

   私は
   その日ポーンと感じたことをスマホのメモに書き留めたりしてます。
   ブログにも書けないような心の中を記して発散してるんですが。  
   ある日のメモから・・


   「稀代のペテン師」


   しらぬい というミカン。
   3個入りを買って2個母に渡す。

   (しばらくして)
   あれ、美味しかったろ?と聞くと
   アンタに1個あげたと言う。
   え、貰ってないし・・
   その内1個は渡した時にすでに自分の分として取っておいたもの。

   なんでそんな風にコロリと変わるのか?
   アンタ(母)は稀代のペテン師だ。
   ペテン師なんだと考えれば何を聞いても全部府に落ちる。
   平気であったことを無かったと言い、無かったことをあったと言う。

   だってアンタはペテン師だから。




        




   酔っ払いは話が堂々巡りになる。
   おなじことを繰り返し何度も話す。
   何度も話してるということを自覚してない。
   自覚してないのだから
   聞いてるこちらはしつこいなと思う。


   酔っ払いとペテン師。
   母をそう思うことにすれば、そうなんだと諦めることも出来るか。
   けど、まだまだそのランクに浮上できず
   水面下でバタバタあがいてる自分。
   \( `°´)/ アップアップ










by momo5r | 2018-05-15 12:23 | おもふ・・

シンプルな心で暮らしたい・・      日々のつぶやきです。         ☆ さくら


by momo5r
プロフィールを見る